ハンバングル9


'한약 한 첩(貼), 한 제(剤)=20첩'

 

昔の韓薬(湯薬)の処方は、医師が煎じて薬を渡したのではなく(外来の場合)紙に包んだ韓薬を渡し、患者自らがそれを煎じたそうです。

この紙に包まれた一包みを한첩といい、包んだ紙は첩지(貼紙)と呼ばれていました。

 

昨年のある通訳で、この한첩をどう訳すか?やや困惑。

一回分とは少し違ってややこしい。

というのは、朝に한첩, 昼に한첩, そして3回目の晩にはこの朝昼の2첩を混ぜて煎じて服用。

つまり2첩で3回分。

한 제は20첩のことで「1日3回分(2 첩)を10日間」という意味なのです。

 

ちなみに、湯薬(탕약)を貼薬(첩약)とも言います。(今でも)

貼薬というと湿布のイメージですが、湿布は파스(パス)。

カタカナハングルで通じます。

 

※写真は2첩 の韓薬剤香り袋


ハンバングル8


'살살해주세요'

 

韓国でマッサージを受けたことがあるでしょうか?

日本と比べると強揉みが多いかもしれません。

 

強く揉んでもらいたい場合は

세게 해주세요(強くしてください)でいいですが

弱く揉んで欲しい場合は

약하게 ではなく

살살해주세요 と言うのが一般的です。

(약하게 でも通じるとは思います^^)


ハンバングル7


'당 떨어졌다'

 

(韓方の表現ではないですが、体に関わる表現ということで...)

당は糖分の「糖」

떨어지다は落ちる、離れるということで、お腹が空いて力が出なかったり、ストレスなどで元気がでず何か食べたくなるような時に使われます。

 

健常な場合には、体内の恒常性が保たれますし、蓄積されたグリコーゲンがエネルギーになりますから、糖が足りないということはあまりなく、むしろ蓄積されたグリコーゲンを消費してダイエットする必要がある場合が多いかもしれません。


ハンバングル6


 '약 먹었어요?'

薬は「飲む」ではなく「食べる」です。

液体の湯薬でも同じ。

 

먹다は様々なシチュエーションで使われ「食べる」という以外にも独特の表現があります。

더위(추위)를 먹다=暑さ(寒さ)にやられる

나이를 먹다=年を取る

마음을 먹다=決心する などなど。

 

욕을 먹다 ってのもありますね。

意味わかりますか?

この中で一番(?) 食べたくないかもww

 


ハンバングル5


東洋医学には瀉血とか刺絡と呼ばれる治療法があります。 気血の流れを妨げる瘀血と呼ばれる物質を除去するわけですが、韓医院でもよく行わます。

患者さん自ら '원장님 피 뽑아주세요'(院長、血を抜いてください)と要求するケースもあるほど。

뽑다 は他にもよく使われます。

例1)음료수 뽑아주세요

これは、自販機でジュースを買ってくださいというニュアンスで、ドラマでも時々出てくる表現。

つまり、自販機からジュースを抜き取るって感じですが、もちろん、ちゃんと買うということで、不法に抜き取るわけではありません(笑)

例2)이번 선거 누구 뽑아야 될지...

そして「選ぶ」という意味があります。

上の文章は、今度の選挙で誰を選べばいいか...という意味です。

日本語にも同音異義語があるように、韓国語にもたくさんありますね。

 


ハンバングル4


韓方テキストの翻訳を AI翻訳すると、

「부자, 건강」を 「金持ち, 健康」と翻訳。

韓方の世界では、

부자=附子

건강=乾姜ですね。


ハンバングル3


쥐가 나다

「어제 밤 쥐가 나서 잠 못 잤어요」

韓方的な表現ではありませんが、한방글 2 と関連しますし、症状の表現として面白いです。

쥐とはネズミのことですから、直訳すると 「昨日の夜ネズミが出て眠れなかった」という意味になります。

ところが、これは「急に足がつった」という表現で、筋肉に痙攣が起きた状態です。 日本語では「こむら返り」という表現がありますね。

特に寝ている時に「ピキッ」ときて激痛を伴います。

語源は定かではありませんが....。

まあ、家にネズミが出たら それはそれで眠れませんね(笑)


ハンバングル2


韓国に移住して間もない頃、マッサージ店で勤務していた時のこと。

ある日、お客さんが 「어깨가 아파서 담 결린 것 같아요」と。

肩が痛いというのは理解。 でも、담 결리다??? 담というのは東洋医学で「痰」とか「痰飲」と呼ばれ、水分代謝に異常をきたし停滞した物質のこと。

特に痰は粘稠な病理産物。 喉にからむ痰をイメージするとわかりやすいかもしれません。

この痰が体内に蓄積し、気血の流れに障害を起こし、筋肉の凝りや痛みを生じさせる。

この状態のことを 담 결리다 とか 담 걸리다 といいます。

결리다=凝る(痰によって凝り固まった) 걸리다=かかる(痰がひっかかって凝り固まった) というニュアンスになり、どちらも同じような状態です。

もちろん、お客さんの自己診断で正確な診断ではないかもしれませんが。

これも、韓方の理論が韓国の一般生活に浸透している表現の一つで、比較的によく使われます。


ハンバングル 1


韓方を한방(ハンバン)と読みますが、韓国の東洋医学は「韓医学」、一昔は「漢医学」と呼ばれていました。

つまり、漢も韓も読みは한(ハン) そのため、한의학と書くと韓なのか漢なのか微妙なことがあります。

例えば、東洋医学の歴史授業で한의학という言葉が出た場合、日本語に訳す時に漢を使うべきか韓を使うべきかと迷うことがあるのです。

他にも한と読む漢字がいくつかあり、代表的なものを上げてみましょう。

寒、限、恨、汗 などがよく使われますね。

東洋医学では病状(証)の説明に寒とか熱という言葉をよく使います。

寒さが原因で病気になった場合に、寒邪に侵されたということになり、寒邪のことを한사(ハンサ)といいます。

大半の漢字は読みが1つ目なので、寒は한、 邪は사と読むと理解して良いでしょう。

ただし、汗も한と読みますが、韓国語の汗は땀といいますので汗が出るという時に 한이 나온다 とは言いませんのでご注意を!